・職業能力開発総合大学校は共通テストが不要なので難易度が分かりにくい
・今の在校生はどれくらいの高校出身なのだろう?
・先輩たちが大学を選んだ理由も知りたいな
大学にいる先輩たちがどこの高校出身なのかは、職業能力開発総合大学校を受験するなら気になる所です。
そこで今回は実際に職業大生の出身高校、この大学を選んだ理由、決め手を徹底的に調査してみました。
この記事を読めば、共通試験が不要な職業能力開発総合大学校の程度の学力を把握でき、進学の悩み、受験に役立ちます。
職業能力開発総合大学生の出身高校はどうなっているのか
職業能力開発総合大学校の公式サイトなどを調査した結果、現在の在校生の出身高校は283校ありました。
さつそく内訳をみていきましょう。
出身高校 一覧
- 福岡県:糸島、香住丘、九州国際大学付属、自由ケ丘、筑前、東筑、博多、東福岡、京都
- 長崎県:海星、佐世保北、鎮西学院、長崎北、長崎東
- 熊本県:有明、大津、熊本学園大学付属、熊本マリスト学園、県立玉名、一ツ葉
- 宮崎県:宮崎北
- 鹿児島県:指宿、加治木、国分
- 沖縄県:県立沖縄工業、具志川、昭和薬科大学附属
- 鳥取県:米子北斗
- 島根県:平田、松江南
- 岡山県:県立岡山大安寺中等教育学校、就実、県立玉島
- 広島県:盈進、海田、大門、広島、広島なぎさ、福山
- 山口県:宇部
- 徳島県:城南、徳島市立、徳島北、鳴門、脇町
- 香川県:県立坂出、高松工芸、三木
- 愛媛県:大洲、西条、新田
- 高知県:高知、土佐塾、土佐女子
- 三重県:宇治山田、松阪、三重
- 京都府:塔南
- 大阪府:府立茨木西、追手門学院、興國、千里青雲、天王寺、府立箕面、都島工業、八尾
- 兵庫県:県立明石、明石北、柏原、三田祥雲館、自由ヶ丘、淳心学院、舞子
- 奈良県:智辯学園
- 和歌山県:開智、海南、田辺
- 新潟県:県立柏崎常盤、国際情報、三条、新発田、県立上越総合技術、県立新潟工業、新潟江南、新津工業
- 富山県:高岡南、砺波、富山、新川
- 石川県:金沢西、日本航空石川、県立羽咋
- 福井県:高志、敦賀気比
- 山梨県:県立甲府工業、甲府昭和、県立甲府西、甲陵、都留、県立都留興譲館、東海大学甲府、日本航空、韮崎、吉田
- 長野県:上田西/塩尻志学館、松本秀峰中等教育学校
- 岐阜県:加茂、中京、県立飛騨神岡
- 静岡県:県立科学技術、加藤学園暁秀、静岡学園、静岡雙葉、島田樟誠、星陵、常葉大学附属橘、日本大学三島、市立沼津、県立沼津工業、沼津西、榛原、浜松工業、県立富士、富士宮西、焼津中央
- 愛知県:岩津、岡崎、小牧南、昭和、新川、大同大学大同、東邦、杜若、南山、県立西尾東
- 茨城県:茨城、江戸川学園取手、鹿島/鹿島学園、佐和、常総学院、水城、東洋大学附属牛久、
- 常磐大学、鉾田第一、水戸啓明、緑岡
- 栃木県:県立足利、宇都宮南、鹿沼
- 群馬県:県立伊勢崎、太田東、沼田
- 埼玉県:上尾、朝霞、市立浦和、浦和学院、浦和実業学園、大宮北、大宮南、開智、県立川越南、草加、県立熊谷西、正智深谷、昌平、西武台、戸田翔陽、豊岡、花咲徳栄、不動岡、本庄東、松山
- 千葉県:あずさ第一、市川、印旛明誠、市立柏、県立柏、柏中央、鎌ケ谷、敬愛大学八日市場、検見川、専修大学松戸、千葉西、千葉南、中央国際、県立銚子、市立銚子、長生、成東、二松学舎大学附属柏、日本大学習志野、幕張総合、八千代東
- 東京都:郁文館、大崎、都立小笠原、小川、都立科学技術、清瀬、錦城、九段中等教育学校、啓明学園、光塩女子学院高等科、工学院大学附属、都立工芸、小金井北、国分寺、小平、都立小平西、芝、芝浦工業大学附属、石神井、都立上水、聖徳学園、昭和、昭和第一学園、新宿、墨田川、総合工科、竹早、立川国際中等教育学校、田無、多摩科学技術、中央大学(文京区)、帝京大学、田園調布、東亜学園、東京、東京家政大学附属女子、東京工業大学附属科学技術、東京大学教育学部附属、獨協、戸山、都立豊島、豊多摩、成瀬、日本工業大学駒場、八王子、八王子実践、八王子桑志、八王子東、都立富士、文京、宝仙学園、朋優学院、保善、明星、雪谷/若葉総合
- 神奈川県:麻布大学付属、麻溝台、厚木、県立有馬、生田、海老名、県立金井、鎌倉学園、川崎総合科学、希望ケ丘、県立相模原中等教育学校、湘南、逗子、神奈川総合産業、鶴見大学附属、柏陽、藤沢清流、横浜
- 青森県:五所川原、八戸北、弘前南
- 岩手県:県立一関第二、久慈東、杜陵、花巻東、福岡、盛岡第四
- 宮城県:仙台第三、宮城第一、宮城野
- 秋田県:秋田南、県立湯沢翔北
- 福島県:福島西、福島東
- 北海道:旭川東、北見北斗、北海道石狩南、北海道帯広三条
出身高校では偏差値のバラつきが大きい
出身高校の偏差値の中央値は57でした。
しかし全体でみると、偏差値は40~75と幅広い状態となっています。
これは、その高校で平均的な学力の持ち主が受験する訳ではないため、偏差値によるバラつきが見られていますね。
ただし、「高校偏差値の-10」がその人の大学入試における現段階の偏差値といわれていることから、
「中央値‐10」をしてみると、一般的に言われている職業能力開発総合大学校の偏差値とほぼ近いです。
そのため、出身高校の中央値は受験する学力の一つの目安になります。
詳しい職業能力開発総合大学校の偏差値はこちらにまとめてあるので参考にしてみてください。
大学に近い地域ほど、在校生が多い
在校生で一番多い地域は関東地方でした。
知名度がない大学のため、地方では知らない方が多いのかもしれません。
地方の高校をみても、県内の一部地域の高校のみ在校生が居る状態。
しかし地方からの入学生には嬉しい魅力として、東京のキャンパスなのに寮があります。
今後、知名度が広がれば、さらに地方出身者も増えるかもしれないので要注意です。
工業高校出身の学生は少ない
普通科高校の割合は80%となっていました。
職業能力開発総合大学校は実技を重視する工学系大学のため、工業系高校出身の学生が多いイメージかと思いますが、圧倒的に普通科高校の方が多かったです。
これは工業系で進学する人が少ない、偏差値が足りないのが現状だと思います。
職業能力開発総合大学校を選んだ理由
職業能力開発総合大学校を知ったきっかけは何?
大学を選ぶためには、まず多くの大学のことを知らなければなりません。
しかし、職業能力開発総合大学校は知名度が低く、見つからないのが現状です。
では実際の学生たちはどのように知ったかというと、
- 親、知人からの紹介
- 学校、塾の先生からの紹介
というふうに、ほとんどが「誰かからの紹介で知った」という意見が多かったです。
稀に「家から通える大学を探していたら発見した」、「東京の大学を片っ端から探した」などの猛者もいますが。
人に紹介できるということは職業能力開発総合大学校に多くの魅力が証拠ですね。
紹介する多くの方が感じている魅力・特徴こちらに詳しくまとめてあります。
最終的に選んだ決め手は何?
次に職業能力開発総合大学校を最終的に決めた理由ですが、
一番多かったのは実習が多く、ものづくりの基礎から実践を学べる点でした。
まず一般的に大学での勉強というと講義スタイルをイメージしやすいものです。
もちろん職業能力開発総合大学校では講義形式での授業も存在します。
しかし、職業能力開発総合大学校での授業の多くは演習や実験、実習といったより実践的な技術力を習得するカリキュラムに費やされています。
中でも特徴的なのが、メーカーの製造現場や加工現場そのままの環境を使い、実際のものづくりを通して技術の習得ができること。
これにより、講義形式の授業で基礎、本物の製造現場を想定した実践を学ぶことができるという魅力に惹かれる訳です。
もっと詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。
職業能力開発総合大学校のおすすめポイント
職業能力開発総合大学校を選んだ決め手以外にも、入学してから気づいたおすすめポイントがあるので紹介していきます。
同じ専攻が少人数のため協力しあえる
よくイメージする大学の授業というと、授業を選択をし授業ごとに受ける人が変わるものかと思います。
しかし職業能力開発総合大学校では専攻の人数が約20名程度と少ないため、ほぼ同じ人同士で授業を受けます。
これにより、同じ専攻の人同士で連帯感があり、みんなで協力しあえます。
また分からない所を教えあったりと雰囲気はとても良いです。
先生との距離が近く、話しかけやすい
職業能力開発総合大学校は定員が1専攻あたり20名で1学年80名、
全校でも320名という少人数制なのですが、教員は100名以上在籍しています。
つまり学生1名あたりに対する担当の教員の人数が非常に多いのです。
さらに各専攻に担任制度があり、高校のように先生がみなさんの状態を気にかけてくれます。
それくらい学生に寄り添って育てる風土になっているため安心できます。
職業訓練指導員の方に直接教えて貰える
専門分野の第一線で活躍している教員はもとより、職業訓練指導員の免許を持つ教員も半数以上いるので、
知識や技能に裏付けされた教員たちから多くのことを学べます。
卒業後は専攻の半数くらいは職業訓練指導員になる人がいるので、現役の方から学べるというのはとても勉強になります。
職業訓練指導員について知りたい方はこちらを参考にしてみてください。
まとめ
職業能力開発総合大学校に実際通っている先輩たちの知ったきっかけは「人からの紹介」でした。
その中で実習が多く、ものづくりの基礎から実践を学べる点を重視して選んでいます。
他にも職業能力開発総合大学校には入学してみたら気づく魅力がたくさんあると思います。
でもあなたに合う進学先は、まだ気づいてないだけで他にもあるかもしれません。
ぜひ後悔のないように大学選びするため色々な大学と比較して見てみましょう。