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職業能力開発総合大学の偏差値、倍率、入試情報を詳しく紹介【難易度が分かる】

悩む

職業能力開発総合大学校の偏差値や倍率ってどうなんだろう?
今の自分の学力で入れるのかな?

大学選びの際に、偏差値は重視すべきポイントの一つですよね

偏差値はその大学の学力を示す目安であり、自分の学力との差を可視化することができます。

自分の学力と偏差値の差が大きい場合は早めの受験勉強をすることが望ましいでしょう

この記事では、職業能力開発総合大学の偏差値、倍率入試情報、過去問の傾向について詳しく紹介します。

これを読んで、職業能力開発総合大学校に入るための準備を始めましょう。

目次

職業能力開発大学校の偏差値・倍率

職業能力開発総合大学校は入学時に専攻を決めて試験を受ける方法ですので、専攻ごとに偏差値、倍率が異なります。

職業能力総合開発大学校の偏差値

学科(専攻)偏差値
機械専攻40
電子専攻37.5
電子情報専攻42.5
建築専攻42.5
(パスナビ参照)

専攻により違いはありますが、職業能力開発総合大学校の偏差値は37.5〜42.5となっています

しかしこの偏差値のレベル帯で、東京にキャンパスがある国公立大学は職業能力開発総合大学校だけです

偏差値が低い国公立大学のランキングはこちらで詳しく解説しています。

職業能力総合開発大学校の倍率

各専攻ごとの倍率は以下のようになっています。

機械専攻

2022年(倍率)2021(倍率)2020年(倍率)
一般入試1.41.71.7
推薦入試1.81.81.8

電気専攻

2022年(倍率)2021(倍率)2020年(倍率)
一般入試1.21.21.2
推薦入試2.42.51.6

電子情報専攻

2022年(倍率)2021(倍率)2020年(倍率)
一般入試2.02.33.1
推薦入試2.23.82.8

建築専攻

2022年(倍率)2021(倍率)2020年(倍率)
一般入試1.72.42.3
推薦入試2.54.53.1

この倍率なら穴場ではないでしょうか。

しかも職業能力開発総合大学校の学費は国立大学と同額なため、負担も少ないです。

学費についてはこちらで詳しく解説しています。

職業能力総合開発大学校の偏差値・倍率が低い理由

職業能力開発総合大学校の偏差値・倍率が低い理由は下記のような原因が考えられます。

  1. 東京には12校いう膨大な数の国公立大学があり、受験生の獲得競争が激しい
  2. 受験情報誌などは別の準大学として紹介されることが多く同じページに掲載されない
  3. 全国にある職業能力開発大学校と間違われやすい

しかし職業能力開発総合大学校は都内にあり、就職率も100%ということから今後人気が高まるかもしれません

就職に関してはこちらで詳しく解説しています。

また大学を選ぶときには偏差値だけではなく、その大学に通い続けたいと思える魅力も感じれることも必要です

職業能力開発総合大学校の魅力はこちらで詳しく解説しています。

職業能力開発総合大学校で偏差値と倍率からおすすめな専攻

筆者的に特に一番おすすめなのが建築専攻です

都内で建築士の資格が欲しい場合、都内の国立大だと職業能力開発大学校の上は東京都立大学 になります。

入学のしやすさ、学費、就職率、進学など考えてもコスパが一番良いのが魅力です

職業能力開発総合大学校の入試概要

入学試験の概要

職業能力開発総合大学校の入学試験は以下の2つです。

  • 学校推薦入学試験
  • 一般入学試験

試験内容は、一般的な共通テストと異なっていて、独自の対策が必要になってきます。

時間を有効に使うためにも各試験の趣旨をしっかり学んでいきましょう。

日程について

試験日程については、過去より以下のようになっています。

  • 学校推薦入学試験:10月中に開催
  • 一般入学試験:2月中に開催

令和5年では学校推薦入学試験が10月29日、一般入学試験が2月14日に行われました。

国立大学の入学試験と被ることが無いため、併願することが可能です。

毎年夏に入学試験の情報が解禁されますので試験日程が分かったら、受験日に向けてのスケジュールを立てましょう。

募集人数

専攻は4つに分かれいますが、募集人数に違いはありません。

入試方法募集人数
一般入試(各専攻)約20名
推薦入試(各専攻)約8名

学校推薦入学試験について

推薦の出願資格は厳しめ

職業能力開発総合大学校の学校推薦入学試験を受けるためには以下の全てに当てはまる必要があります。

  • 高等学校又は中等教育学校を卒業見込の者
  • 当大学校の教育目的を理解している者
  • 合格した場合は、入学することを確約できる者
  • 人物が優秀で、高等教育を受けるにふさわしい能力、適性を備え、高等学校長等が責任をもって推薦できる者
  • 次の科目を履修していること

数学Ⅰ・Ⅱ、又は数学Ⅰ・工業数理基礎

物理基礎、又は物理

職業能力開発総合大学校の学校募集要項より

学校からの推薦してもらえる人物になっておかないと駄目ですね。

また注意すべきは、合格した場合絶対に入学しないといけない点です

他の大学への進学にも迷っている場合は一般入試のほうを受けるようにしましょう。

選考方法は3つ

推薦入学試験の選考方法は以下の3つになります。

  • 小論文(800字程度)
  • 学力試験の成績
  • 面接及び提出された書類の審査
職業能力開発総合大学校の募集要項より

過去問などでしっかり対策を行っていきましょう。

詳しくは下記で解説しています。

試験会場は職業能力開発総合大学校だけ

面接があるため、試験会場は職業能力開発総合大学校だけになっています。

地方から受ける場合だと、東京に行かないといけないため少し不便かもしれません。

また一度も行ったことがないと迷うかもしれませんので、前泊などして時間に余裕を持って行動しておきましょう。

オープンキャンパスも開催しているので、一度学校内を見ておくのもいいですよ。

不合格になってもまだ一般入学試験がある

学校推薦入学試験で不合格になった場合でもまだ一般入学試験があるため、職業能力開発総合大学校に入学するチャンスはあります。

しかも推薦入学試験と同一専攻を第一志望として受験すれば、入学選考料及び出願書類の一部提出が免除されるので、、資料の提出を忘れないようしましょう。

学校推薦入試の過去問題から出題傾向を考察

小論文の出題傾向は時事問題に関すること

学校推薦入学試験の小論文では過去に以下のような問題が出題されています。

近年、民間人の宇宙旅行が可能になるなど、国内外および官民を問わず宇宙開発事業が活発化しています。

このような現状を踏まえて今後10年後を見据えたとき、我が国は、宇宙開発のどのような分野に研究開発や投資をしていくべきでしょうか。あなたの意見を800文字程度で述べなさい

令和5年 学校推薦入学試験問題より

現在、社会のデジタル化が急速に進展しています。例えば、新型コロナウイルスの感染拡大を機に、多くの企業はテレワークを導入し、大学等の教育施設はオンライン授業を行っています。行政手続きでは、押印の廃止やオンライン化が検討されています。このような社会のデジタル化は、人々の生活の利便性を高める反面、様々な問
題点が指摘されています。そこで、社会のデジタル化の利点と欠点について、あなたの考えを800字程度で述べなさい。

令和3年 学校推薦入学試験問題より

過去問より、時事に関する知識とともに、自分の意見を的確に表現する能力や、将来の展望を持ちながら、実際にどのようなアプローチを取るべきかを考える力が必要だと考えられます。

普段から社会で起こっている出来事に関して、自分の意見を考えておくようにしましょう。

学力試験の出題傾向は基本的な数学の能力

学力試験の出題意図は以下のようになっています。

出題分野出題意図
数と式、三角比、集合と論理教科書に記載されている基本事項の理解を問う
2次関数2次関数に関して,問の解を筋道を立てて導出できることを問う
図形と計量三角比とその三角形への応用に関して,問の解を筋道を立てて導出できることを問う

例年それほど難しい問題はないです。

しかしミスなくしっかり数学の基礎を勉強しておくようにしましょう。

面接は入学後の気持ちと印象が大切

面接は職業能力開発総合大学校に入ってからどういう人になりたいのかが大切です

人生において大学は通過地点でしかありません。

さらに職業能力開発総合大学校は省庁大学校として国が目的を持って設立しています。

受験資格にもあるように大学校の教育目的を理解して、自分の考えをしっかり伝えましょう

一般入学試験について

出願資格は高校生以外も可能

一般入学試験を受けるためには以下の2つのどちらかに当てはまれば大丈夫です。

高等学校又は中等教育学校を卒業した者(令和5年3月卒業見込の者を含む)
上記と同等以上の学力を有すると認められる者

職業能力開発総合大学校の学生募集要項より

毎年高校生以外の方も入学していますので、一度社会人になった方も受験可能になっています。

選考方法は3教科だけ

選考方法は学力試験の成績、高等学校長等から提出された調査書の審査を総合して行っています。

また学力試験は以下の3教科だけになっています。

教科出題範囲
英語コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ、英語表現Ⅰ(リスニングを除く)
数学数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
数学A・B(確率分布と統計的な推測を除く)
理科「物理(物理基礎・物理)」又は「化学(化学基礎・化学)」のうちどちらか1 つを当日、試験開始後に選択

共通テストが不要で、科目が3教科のことを考えれば、日本で一番入りやすい国公立ではないでしょうか

試験会場は全国8か所にある

職業能力開発総合大学校は東京都にありますが、

国公立では珍しく札幌・仙台・東京・大宮・名古屋・大阪・岡山・福岡に試験会場が設置されます。

出願時に受験場所を決めるので、家から近い所をみておきましょう。

  • 札幌………北海道札幌市
  • 仙台………宮城県仙台市
  • 大宮………埼玉県さいたま市
  • 東京………東京都小平市(職業能力開発総合大学校)
  • 愛知………愛知県名古屋市
  • 大阪………大阪府大阪市
  • 岡山………岡山県岡山市
  • 福岡………福岡県福岡市

大学受験期は忙しいことに加え、受験のために知らない地域に行くことが多くあります。

長距離移動がなく、地元でも受験できるのは大きなメリットです。

合格発表について

職業能力開発総合大学校の合格者には「合格通知書」を合格発表当日に簡易書留速達郵便で発送しています

しかし注意が必要なのは不合格者に対しては通知を行っていないことです。

電話やメールによる合否の照会には一切応じていないため、以下の確認を行いましょう。

  • 合格発表日の10:00以降に大学校1号館1階掲示板を見に行く

一般入試の過去問題から出題傾向を考察

学力試験は3教科ですが、実際の過去問から出題傾向を詳しくみていきましょう。

数学は教科書で学ぶ範囲をしっかり理解する

数学の試験では以下のような出題意図があります。

出題分野出題意図
方程式、関数、複素数教科書に記載されている基本事項を理解していることを問う
微分、積分、ベクトル教科書に記載されている基本事項を理解していることを問う
集合、確率教科書に記載されている基本事項に関して,問の解を筋道立てて導出できることを問う
三角関数教科書に記載されている基本事項に関して,問の解を筋道立てて導出てできることを問う

例年それほど難しい問題はないです。

問題の難易度としては国公立大学の併願として受ける人なら7、8割くらい点数が取れるかと思います。

しかしミスなくしっかり数学の基礎を勉強しておくようにしましょう。

英語は

英語の試験では以下のような出題意図があります。

出題分野出題意図
長文読解英語の長文について読解力を確認する。文章の内容理解と基礎的な文法の知識を問う
アクセント・発音基礎的な英単語において、正しいアクセントの音節や発音を習得しているかを確認する
整序英作文日本文が意味する内容を英文で産出できるかを問う
会話表現日常的な会話文を理解し、適切に応答できるかを問う
英文法、語法英文法や語法について基礎的な知識があるかを確認する

リスニングが無いため、単語や基本的な文法など基礎が重要になってきます。

問題の難易度としては国公立大学の併願として受ける人なら7、8割くらい点数が取れるかと思います。

理科は

理科の試験では以下のような出題意図があります。

出題分野出題意図
運動とエネルギー、運動量力学的エネルギーとその保存則および運動量保存則の理解を問う
等速円運動等速円運動に関して、位置・速度・加速度の関係および向心力の役割について理解を問う
音の伝わり方、ドップラー効果音源や観測者の状況を理解し、それぞれの状況における音の伝わり方をドップラー効果に基づいて、解を導出できることを問う
電磁誘導磁場中で振動するコイルについて、ファラデーの電磁誘導の法則に基づいて、解を論理立てて
導出できることを問う
出題分野出題意図
元素・分子の性質ハロゲンとアルコール類について教科書に記載された性質の理解を問う
遷移金属・芳香族化合物の性質遷移金属・芳香族化合物について教科書に記載された性質の理解を問う
化学量論計算化学反応式を立てて物質量等の化学量論計算ができるかを問う
固体の構造無機固体の構造についての理解を問う
電気化学電気分解の仕組みの理解とファラデー定数を用いた基礎計算力を問う
蒸気圧曲線の作成と化学量論計
与えられた情報から適切なグラフを作成できるかを問う

試験開始後に「物理(物理基礎・物理)」又は「化学(化学基礎・化学)」のうちどちらか1 つを選択して問題を解いていくため焦らず、進めましょう。

合格者の水準はどれくらいなのか

例年通りなら6割とれるのなら合格出来ると思います。

しかし問題の難易度としては国公立大学の併願として受ける人なら7、8割近く点数が取れるくらいの難易度です。

志願者が沢山流れてくると必然的にボーダーも上がるので、油断せず一点でも多くとれるよう準備しましょう。

まとめ

職業能力開発総合大学の入試に関する魅力は以下のようになっています

魅力
  • 共通試験不要なため国立大と併願できる
  • 一般入試の受験科目は3科目で勉強が楽
  • 知名度が低いため、偏差値・倍率が低く穴場

知名度が低く、人気がないですが、今後上がってくると言われています。

進路の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。

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