・職業能力開発総合大学校の授業は専門的で難しいのかな
・レポートやテストは勉強すればなんとかなるレベル?
・単位を落としたら卒業はできるの?
こんな不安が頭をよぎることってありますよね。
結論から言うと、職業能力開発総合大学校は一般的な工学系の大学より「きつい」です。
なぜなら卒業に必要な単位数が一般的な大学より多いから。
しかしそれ以外にもきついと感じる要因があります。
今回は職業能力開発総合大学生がきついと感じる理由、留年や退学する原因を詳しく解説していきます。
これを読めば職業大に入った後のギャップが無くなります。
職業能力開発総合大学校できついと感じること
職業能力開発総合大学校に入学した後、どんな時にきついと感じているのか詳しく紹介していきます。
卒業に必要な単位数が多すぎる
職業能力開発総合大学校の卒業に必要な単位数は178単位です。
一般的な大学は124単位で卒業できることを考えると、多くの授業に出席しないといけません。
その理由としては職業訓練学校の特徴である以下ような科目が多く用意されているからです。
- 能力開発科目
- 技能を身につけるための実習科目
また職業訓練指導員の免許を取得したい場合、さらに多くの単位が必要になってきます。
しかし単位数だと分かりにくいので時間に置き換えてみましょう。
授業のボリュームが多い
職業能力開発総合大学校の4年間の総授業時間数は5600時間。
文化系4年制大学の4年間の標準的総授業時間数は2700時間くらいですから、ゆうに倍以上の授業時間があります。
授業は以下のような時間割で月曜日から金曜日までの構成になっています。
授業時間(100分) | |
---|---|
1時限目 | 8時50分~10時30分 |
2時限目 | 10時40分~12時20分 |
昼休み | 45分 |
3時限目 | 13時05分~14時45分 |
4時限目 | 14時55分~16時35分 |
5時限目 | 16時45分~18時25分 |
1時限目~5時限目までの授業を取得することを考えると、思い描いた大学生のイメージとは違いますよね。
そのため授業時間の多さに、根をあげてしまう人もいたりします。
ですが、職業能力開発総合大学校は東京なのに学生寮もあるため、生活面ではかなり楽ができ、優遇されています。
学生寮の詳しい詳細はこちらを参考にしてください。
次に実際の授業内容はどうなのか見ていきましょう。
授業内容は実技が多いため、レポート地獄
職業能力開発総合大学校は専門知識を学び、それを実践することを大切にしています。
そのため、授業全体の60%が実験や実習の時間に充てられており、朝から夕方までみっちり実習という日も珍しくありません。
実際に自分の手で作業をしてみることが多く、授業自体は楽しく学べます。
しかし、実験や実習が多いということは、レポートを提出しなければいけない数が多すぎるということです。
授業中は実験や実習に時間を使いますので、レポートの作成は学校が終わってからになります。
もはや低学年の内は、平日にアルバイトしている暇は無くなります。
ですが、レポートの書き方などは授業中に丁寧に教えて貰えるので、ある程度すれば慣れますよ。
途中で学生生活を諦めてしまう人の特徴
しかしそんな中でも学生生活を諦めてしまう人がいるのも実態です。
諦めてしまう人の特徴を見ていきましょう。
中退する人の特徴
中退者の大半は出席日数が足りず進級できない人です。
授業形態は大学というよりも高校に近く、月~金9時頃~18時まで全て出席という形になります。
講義の80%に出席しなければならず、1つの教科でも80%に届いていないとその時点で進級ができません。
しかし基礎の基礎から習いますし、わからないところは質問にもいけますので、やる気さえあるのなら大丈夫です。
赤点を取った場合も簡単な補習や再テストの場合が多いですし、出席数さえ足りているのであれば多少の取りこぼしでも進級できます。
合格者と授業内容に差がある
これは学科にもよりますが、そんなに知名度が高くなく、応募者が少ないため、
かなり学力の低い受験生まで合格してしまうという実態があります。
従って、そんなに高いレベルの授業でもないのについていけなくなる学生が出てきてしまう、ということはあります。
普通科出身でも大丈夫!!サポート体制について
ここまで来ると正直、学校側のサポート体制も気になってくるかと思います。
学校側のサポートも見ていきましょう。
普通科の高校生でも安心して学べる
実習が多い実験が多いということで、普通科の高校を卒業した方は非常に心配ですよね。
しかし職業能力開発総合大学校では8 割が普通開始出身の学生となっており、在校生全体でも 80 ~ 90% は普通化出身です。
また、数学は工学系では必須ですが、自信の無い方を対象に基礎数学演習という教科もあり、苦手意識を取り除くサポート体制もしっかりあります。
手厚い教育体制が整っているので安心
職業能力開発総合大学校は定員が1専攻あたり20名で1学年80名、全校でも320名という少人数制なのですが、教員は100名以上在籍しています。
つまり学生1名あたりに対する担当の教員の人数が非常に多いのです。
専門分野の第一線で活躍している教員はもとより、テクノインストラクターの国家資格を持つ教員も半数以上いるので、知識や技能に裏付けされた教員たちから多くのことを学べます。
さらに教育指導、研究指導、就職支援を行う手厚いサポート体制がすでにできているので、安心して学ぶことができます。
まとめ
職業能力開発総合大学校は勉強する時間が長いことが特徴です。
そういう意味では大学のイメージと異なるため、「きつい」って感じてしまいがちです。
しかし、学校のサポート体制もあり、やる気があれば学ぶのにはおすすめな環境です。
他にも職業能力開発総合大学校の情報をこちらにまとめてありますのでぜひ参考にしてみてください。