このブログには広告が含まれます

職業能力開発大学校の情報をまとめて徹底解説!!

悩む

職業能力開発大学校への進路どうしよう。

大学や専門学校などでは、高校までと違い分野を絞って学ぶので悩みますよね。

適当に決めて入学してしまうと、その分野を好きになれず勉強していて辛くなってしまうことも

また中途半端な大学を出てしまうと、将来に困まる場合もあります。

でも日本には働くことを前提とした大学があるのをご存知でしょうか。

それは「職業能力開発大学校」です。

職業能力開発大学校は働いた時に役立つ技術を身に着けることを目的に国が設立した大学校です。

今回の記事では、そんな職業能力開発大学校の魅力、入試情報、進学状況などを詳しく紹介しています

進路選択に悩んでいる人はぜひ読んでみてください。

目次

職業能力開発大学校とは

職業能力開発大学校は、職業能力開発促進法に基づいて国が設置した厚生労働省所管の大学校です。

全国に10校あり、高校卒業者等の方を対象に、「ものづくりの基本を習得し、企業の製造現場での最新の技能・技術に対応できる人材」の養成を行っています。

大学校名所在地
北海道職業能力開発大学校北海道小樽市銭函3-190
東北職業能力開発大学校宮城県栗原市築館字萩沢土橋26
関東職業能力開発大学校栃木県小山市横倉三竹612-1
北陸職業能力開発大学校富山県魚津市川縁1289-1
東海職業能力開発大学校岐阜県揖斐郡大野町古川1-2
近畿職業能力開発大学校大阪府岸和田市岸の丘町3-1-1
中国職業能力開発大学校岡山県倉敷市玉島長尾1242-1
四国職業能力開発大学校香川県丸亀市郡家町3202
九州職業能力開発大学校福岡県北九州市小倉南区志井1665-1
沖縄職業能力開発大学校沖縄県沖縄市池原2994-2

職業能力開発大学校ではどんなことが学べるの?

職業能力開発大学校には専門課程」と「応用課程」いう2つの教育システムがあります。

これは2年間の専門課程で基礎学んだ後に技能・技術や専門的知識のレベルアップを目指して2年間の応用課程の教育を行うためです。

それでは専門課程、応用課程を詳しく紹介していきます。

専門課程とは

専門課程は「技術革新に対応できる高度な知識と技能・技術を兼ね備えた実践技能者の育成」を目的にした教育課程です。

専門課程には主に5つの訓練科があり、機械、電機などといった基幹産業の技術に寄り添った学科になっています。

主な訓練学科
  • 生産技術科
  • 電気エネルギー制御科
  • 電子情報技術科
  • 住居環境科
  • 建築科

応用課程とは

応用課程は新製品の開発、生産工程の構築等に対応できる将来の生産技術・生産管理部門のリーダーの育成を目的にした教育課程です。

応用課程には主に4つの訓練科があり、専門課程で学習した技能・知識を使いながら生産現場に寄り添った技術を学べる学科になっています。

そのため、企業からの依頼や共同開発で得たノウハウや技術要素を実習課題に取り入れるなど、生産現場での実務に近い授業を受けることができます。

主な訓練学科
  • 生産機械システム科
  • 生産電気システム技術科
  • 生産電子情報システム技術科
  • 建築施工システム技術科

職業能力開発大学校の偏差値、入試情報

職業能力開発大学校は一般的な大学と異なり、共通試験を受けなくて良いです。

しかも独自の試験教科は少なく、比較的入学しやすいのが特徴

偏差値、倍率など詳しくみていきましょう。

偏差値・倍率は低く入学しやすい

職業能力開発大学校の偏差値は各大学校により異なりますが、およそ偏差値35くらいになっています

しかし共通テストが不要ということから、偏差値はあくまで予想になります。

受験する場合、最も重要なのは倍率です。

各学校は平均して0.7倍~1.4倍と入学しやすい水準ですが、ある程度の勉強は必要かと思います。

一般入試科目は2教科

職業能力開発大学校の一般入試の受験科目は2科目で

  • コミュニケーション英語(リスニングなし)
  • 数学Ⅰ(90分)

になります。

共通テストが不要で科目が2教科であれば、勉強が苦手な人でも対策可能。

不安なら試験自体は独自日程で実施するため、他の学校との併願も検討してみてください。

職業能力開発大学校の就職状況

職業能力開発大学校は知名度が低いことから就職に不利なイメージを持たれますが、実は就職率は良い水準です。

どれくらい就職率が良いのか詳しく見ていきましょう。

就職率の水準は高い理由

職業能力開発大学校の就職率は、ほぼ100%です。

偏差値や倍率が低い学校ですが、地域産業の技術力の向上を目的にしていることもあり、地元での就職は強いのが現状

また地元企業が新入社員の技術力向上で入学させることもあり、技術力は定評があります

さらに各科の担任が連携して、学生個人の適性や希望を把握する就職支援も手厚くなっています。

まず就職に困ることは無いですね。

主な就職業種
  • 製造業
  • 建築業
  • 情報通信業
  • サービス業

就職後の職種は「技能職」

職業能力開発大学校は目的が高度「技能者」の養成となっています。

そのため就職先での職種は「技能職」になります。

あまり聞き馴染みがないかもしれませんが、勘違いしやすい技術職と技能職を説明します。

技術職とは、研究開発や設計などを含むような、専門知識を求められる職種です。

技能職とは、生産現場で専門技能を駆使して実際に作業する人達であり、「職人」と呼ばれるような人達も技能職に該当します。

技術職と技能職、どちらが偉いという事は無いのですが、

職業能力開発大学校を卒業後は、技能職として生産現場を支える役割を担います

職業能力開発大学校の学費

職業能力開発大学校は国の機関が運営していますが、学費は国立大学以下に設定されています。

入学金・授業料

■入学金

  • 専門課程:16万9200円
  • 応用課程:11万2800円

■授業料

専門課程、応用課程:39万円

その他、教科書代、作業服代などで10万程度が必要です。

費用負担が少なく、技術が学べるため高校卒業と同時に就職するなら職業能力開発大学校をおすすめします。

職業能力開発大学校の評判

聞き馴染みのない大学は嫌煙されがちです。

しかし職業能力開発大学校に進学してみると、どうなのか詳しくみていきましょう。

スキルが身に付きやすい

座学よりも実習が多いのでまじめに取り組めばスキルが付きやすいです。

しかも実際の現場で製造されているものと同じ部品の製作を課題として実習に取り入れるなど、産業界のニーズに応じた実践的なカリキュラムとなっています。

そのため就職した時に周りの同期との差を感じやすいです。

一般的なキャンパスライフとは違う

授業がほとんど高校かというぐらいに毎日詰まっているのが現状です。

一般的な大学のように「1~2年で単位をとればあとは週1日、2日大学にいけばあとはほとんど休み」というような夢の大学生活は全くありません。

4年間毎日ほぼフルコマの授業。

しかも地方にあるため、土日も遊ぶ場所が限られてくるのが辛いと感じます

知名度がないため、大学生と認識されない

多くの大学生や社会人に職業能力開発大学校は、まったくと言っていいほど知られていないです

そのため初めて会った人などには毎回説明する所から始まったりなんて苦労をすることも。

職業能力開発大学校の最大のメリット

全く知られていませんが、職業能力開発大学校の最大メリットは国公立の大学院に進学できることです

もちろん大学院入試の勉強は必要ですが、大学校での数学・英語の授業を土台にして4年間の対策をすればどこかには合格できます。

少なくとも東京都立産業技術大学院大学(AIIT)には合格できるでしょう。

大学院を修了すれば修士号が得られ、当然ながら大卒より良い給与になります

また、一流大学の工学部卒と同じぐらい大企業を目指せますよ。

職業能力開発大学校は大卒扱い?卒業した後の最終学歴

職業能力開発大学校は内閣府の学歴区分で

公務員試験や待遇において、専門課程修了で短期大学卒、応用課程修了で4年制大学卒として扱うと記載されています。

また、企業の求人においても、基本的には同等の扱いとなっています。

しかし注意しないといけないのは学位が授与されない点です。

学位は学位認定機構により定められていますが、職業能力開発大学校はこれに該当しません。

弊害として資格試験等では、受験資格の「学校教育法に定める大学を卒業した者」や「学士の学位を取得した者」という項目には当てはまらなくなります

職業能力開発大学校以外のおすすめな選択肢

職業能力開発大学校を目指しているのであれば、他の選択肢があることも知っておいたほうがいいです

それは「職業能力開発総合大学校」と「サイバー大学」です。

ものづくり系で学位を取得したいなら職業能力開発総合大学校がおすすめです。

職業能力開発総合大学校は東京都にある大学で、学部は総合課程のみの省庁大学校になります。

職業能力開発大学校と同じ厚生労働省が所管です。

学科は機械専攻、電気専攻、電子情報専攻、建築専攻の4つ。

おすすめポイント
  • 卒業すれば学位が取得できる
  • 共通テストが不要で一般入学の科目が3教科、
  • 実就職率が100%、職業訓練指導員の免許も取れる
  • キャンパスは東京のため、キャンパスライフも楽しめる
  • 寮も完備されているため、学費以外の費用面も安心

倍率は2倍以下になる年もあり、かなりの穴場になっています。

倍率(2022年)
機械専攻1.4
電気専攻1.2
電子情報専攻2.0
建築専攻2.5

職業能力開発総合大学校の詳細はこちらをご覧ください。

IT系で学位が取得したいならサイバー大学がおすすめです。

サイバー大学(通信教育課程)はソフトバンクの完全オンライン大学です。

実践的なITビジネスを学ぶことができます

学部はIT総合学部から3つのコースがあります。

  • テクノロジーコース
  • ビジネスコース
  • ITコミュニケーションコース
おすすめポイント
  • 機械系の生産の仕事をしたいかもしれないが、現在ではITの方が重要になっている
  • 生産の仕事はこき使われるリスクも。
  • 卒業後のイメージの良さ、稼げる額、スキルも全然違う

比較せずに猛進するのはもったいないので、

まずは比較の目線を持ったうえで、納得して職業能力開発大学校に入ったほうが後での後悔も失くせます

>>サイバー大学の資料請求はこちら無料

よくある質問

授業についていけるか不安だけど大丈夫?

授業は少人数制で、きめ細かく指導をして貰えます。

さらに高校みたいに担任制度を取り入れているため、悩みがある場合は相談できます。

また、専門課程に入校する方の55.6%が高校普通科からの進学者(令和4年度入校実績)なので、

安全教育にも力を入れていて、専門を基礎から学べますよ。

職業能力開発大学校と職業能力開発総合大学校はどう違うの?

大学校に該当する「職業能力開発総合大学校と職業能力開発大学校」だが、一番の大きな違いは

職業能力開発総合大学校のみ卒業時に「学士」の資格が得られることである。

これは職業能力開発総合大学校が学位取得のためのこちらの大学設置基準を満たしているから。

しかし職業能力開発大学校も学士さえ取得できないが、4年制大学卒と同等に格付けされ、

地方公務員や民間企業の求人も基本的にはこの基準に準じた採用条件となっています。

職業能力開発大学校の一覧 10校

施設名所在地専門課程・応用過程
北海道職業能力開発大学校北海道小樽市銭函3-190【専門課程】
生産機械技術科
電気エネルギー制御科
電子情報技術科
建築科
 
【応用課程】
生産機械システム技術科
生産電気システム技術科
生産電子情報システム技術科
建築施工システム技術科
東北職業能力開発大学校宮城県栗原市築館字萩沢土橋26【専門課程】
生産技術科
電気エネルギー制御科
電子情報技術科
住居環境科
 
【応用課程】
生産機械システム技術科
生産電気システム技術科
生産電子情報システム技術科
建築施工システム技術科
関東職業能力開発大学校栃木県小山市横倉三竹612-1【専門課程】
生産機械技術科
電気エネルギー制御科
電子情報技術科
建築科

【応用課程】
生産機械システム技術科
生産電気システム技術科
生産電子情報システム技術科
建築施工システム技術科
北陸職業能力開発大学校富山県魚津市川縁1289-1【専門課程】
生産機械技術科
電気エネルギー制御科
電子情報技術科

【応用課程】
生産機械システム技術科
生産電気システム技術科
生産電子情報システム技術科
生産ロボットシステム科
東海職業能力開発大学校岐阜県揖斐郡大野町古川1-2【専門課程】
生産機械技術科
電気エネルギー制御科
電子情報技術科

【応用課程】
生産機械システム技術科
生産電気システム技術科
生産電子情報システム技術科
生産ロボットシステム科
近畿職業能力開発大学校大阪府岸和田市岸の丘町3-1-1【専門課程】
生産機械技術科
電気エネルギー制御科
電子情報技術科
住居環境科
メカトロニクス技術科

【応用課程】
生産機械システム技術科
生産電気システム技術科
生産電子情報システム技術科
建築施工システム技術科
中国職業能力開発大学校岡山県倉敷市玉島長尾1242-1【専門課程】
生産機械技術科
電気エネルギー制御科
電子情報技術科
メカトロニクス技術科

【応用課程】
生産機械システム技術科
生産電気システム技術科
生産電子情報システム技術科
四国職業能力開発大学校香川県丸亀市郡家町3202【専門課程】
生産機械技術科
電気エネルギー制御科
電子情報技術科
住居環境科

【応用課程】
生産機械システム技術科
生産電気システム技術科
生産電子情報システム技術科
九州職業能力開発大学校福岡県北九州市小倉南区志井1665-1【専門課程】
生産機械技術科
電気エネルギー制御科
電子情報技術科
建築科

【応用課程】
生産機械システム技術科
生産電気システム技術科
生産電子情報システム技術科
建築施工システム技術科
沖縄職業能力開発大学校沖縄県沖縄市池原2994-2【専門課程】
生産機械技術科
電気エネルギー制御科
電子情報技術科
住居環境科
物流情報科
国際ホスピタリティー観光科

【応用課程】
生産機械システム技術科
生産電気システム技術科
生産電子情報システム技術科
建築施工システム技術科
産業ロボットシステム科

まとめ

いかがでしたか?

職業能力開発大学は2年間の専門課程と2年間の応用課程に進むことで

基礎的な技術力から専門分野に必要な高度な技術までを身につけた、自ら「ものづくり」ができる実践技能者になれる進学先です。

学費の安さを考えるとかなり親孝行な進学先になるかと思います。

ぜひ検討してみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次