・職業能力開発総合大学校の過去問はどこで手に入る?
・赤本は出てないのかな?
・過去問の出題傾向はどうなの?
大学受験において、志望校の出題傾向や出題形式を確認するために大事なのが過去問です。
しかし職業能力開発総合大学校は知名度が低いためか、過去問が中々見つからない状況です。
また過去問はさかのぼっていくと、たくさんあるため「過去問は何年分やったらいいの?」と悩む人もいるでしょう。
この記事では職業能力開発総合大学校の過去問、赤本、出題傾向について徹底的に調査しました。
ぜひ、参考にしてみてください。
職業能力開発総合大学校の過去問を手に入れる方法2選
職業能力開発総合大学校の過去問のを手に入れる方法を3つ紹介します。
①公式HPに1年分だけ載っている
職業能力開発総合大学校のHPに昨年度の過去問が1年だけ載っています。
職業能力開発総合大学校HPの過去問サイト
②オープンキャンパスで3年分配布している
職業能力開発総合大学校ではオープンキャンパスを毎年実施しています。
そこで過去3年分の過去問が配られていました。
自分が行きたい大学を見れて、過去問を貰えるので一度行ってみることをおすすめします。
職業能力開発総合大学校のオープンキャンパスについてはこちらの記事をご覧ください。
職業能力開発総合大学校の赤本は毎年出ていない
赤本とは大学入試の過去問題集です。
しかし2024年度の現在では職業能力開発総合大学校は赤本が毎年出ていません。
過去発売されていた年はいつなのか
直近で職業能力開発総合大学校の赤本が出ていた年は2020年、2019年になります。
中古本を扱っているサイトなどでは取引があるため、一度探してみてください。
なぜ職業能力開発総合大学校の赤本がでていないか
職業能力開発総合大学校に赤本が出ていない理由は2つあります。
1つ目は受験者数が少ないため、本を出しても赤字になってしまうからです。
2つ目は仮に赤本があったとしても、 購入してマジメに対策をして試験に臨むとは考えにくいからです。
そのため赤本が出版されなくなったと考えられます。
しかし職業能力開発総合大学校は魅力の多い穴場大学です。
職業能力開発総合大学校の魅力についてはこちらの記事をご覧ください。
赤本のバックナンバーは取り扱っていない
赤本を出版している教学社では過去の赤本を取り扱っていないのです。
しかし高校の進路指導室や図書室、予備校や進学塾などであれば、古い年度の赤本を保管されているかもしれません。
一度探してみてください。
過去問の活用方法について
いつから過去問をやるべきなのか
自分が受ける志望校の難易度を知るために夏休みには一度解いておくことをおすすめします。
また試験の3か月前から過去問を本格的に始める必要があるので、それまでに一連の学習を終わらせておきましょう。
過去問は何年分解くべきなのか
過去問は最低でも3年分、できれば5年分解くのがオススメです。
それは、入試問題の形式や難易度が年度によって大きく変わることもあるからです。
1年分だけだと、自分が解いた年度と違う形式・難易度の問題が本番で出題された時にあわててしまいますよね。
過去問は解いた方が良いのか
過去問とまったく同じ問題は受験当日出題されません。
ただ、過去問をひととおり解くことにより、どの分野が苦手なのか未習熟分野を把握できます。
大学受験までの時間は限られているため、効率よく学習していかなければなりません。
過去問を一通り解いてみて、どの部分に時間をかければよいのか、自分の実力を把握しましょう。
学校推薦入試の過去問題から出題傾向を考察
小論文の出題傾向は時事問題に関すること
学校推薦入学試験の小論文では過去に以下のような問題が出題されています。
近年、民間人の宇宙旅行が可能になるなど、国内外および官民を問わず宇宙開発事業が活発化しています。
このような現状を踏まえて今後10年後を見据えたとき、我が国は、宇宙開発のどのような分野に研究開発や投資をしていくべきでしょうか。あなたの意見を800文字程度で述べなさい
令和5年 学校推薦入学試験問題より
現在、社会のデジタル化が急速に進展しています。例えば、新型コロナウイルスの感染拡大を機に、多くの企業はテレワークを導入し、大学等の教育施設はオンライン授業を行っています。行政手続きでは、押印の廃止やオンライン化が検討されています。このような社会のデジタル化は、人々の生活の利便性を高める反面、様々な問
令和3年 学校推薦入学試験問題より
題点が指摘されています。そこで、社会のデジタル化の利点と欠点について、あなたの考えを800字程度で述べなさい。
過去問より、時事に関する知識とともに、自分の意見を的確に表現する能力や、将来の展望を持ちながら、実際にどのようなアプローチを取るべきかを考える力が必要だと考えられます。
普段から社会で起こっている出来事に関して、自分の意見を考えておくようにしましょう。
学力試験の出題傾向は基本的な数学の能力
学力試験の出題意図は以下のようになっています。
出題分野 | 出題意図 |
---|---|
数と式、三角比、集合と論理 | 教科書に記載されている基本事項の理解を問う |
2次関数 | 2次関数に関して,問の解を筋道を立てて導出できることを問う |
図形と計量 | 三角比とその三角形への応用に関して,問の解を筋道を立てて導出できることを問う |
例年それほど難しい問題はないです。
しかしミスなくしっかり数学の基礎を勉強しておくようにしましょう。
面接は入学後の気持ちと印象が大切
面接は職業能力開発総合大学校に入ってからどういう人になりたいのかが大切です。
人生において大学は通過地点でしかありません。
さらに職業能力開発総合大学校は省庁大学校として国が目的を持って設立しています。
受験資格にもあるように大学校の教育目的を理解して、自分の考えをしっかり伝えましょう。
一般入試の過去問題から出題傾向を考察
学力試験は3教科ですが、実際の過去問から出題傾向を詳しくみていきましょう。
数学の過去問の出題意図
数学の試験では以下のような出題意図があります。
出題分野 | 出題意図 |
---|---|
方程式、関数、複素数 | 教科書に記載されている基本事項を理解していることを問う |
微分、積分、ベクトル | 教科書に記載されている基本事項を理解していることを問う |
集合、確率 | 教科書に記載されている基本事項に関して,問の解を筋道立てて導出できることを問う |
三角関数 | 教科書に記載されている基本事項に関して,問の解を筋道立てて導出てできることを問う |
例年それほど難しい問題はないです。
問題の難易度としては国公立大学の併願として受ける人なら7、8割くらい点数が取れるかと思います。
しかしミスなくしっかり数学の基礎を勉強しておくようにしましょう。
英語の過去問の出題意図
英語の試験では以下のような出題意図があります。
出題分野 | 出題意図 |
---|---|
長文読解 | 英語の長文について読解力を確認する。文章の内容理解と基礎的な文法の知識を問う |
アクセント・発音 | 基礎的な英単語において、正しいアクセントの音節や発音を習得しているかを確認する |
整序英作文 | 日本文が意味する内容を英文で産出できるかを問う |
会話表現 | 日常的な会話文を理解し、適切に応答できるかを問う |
英文法、語法 | 英文法や語法について基礎的な知識があるかを確認する |
リスニングが無いため、単語や基本的な文法など基礎が重要になってきます。
問題の難易度としては国公立大学の併願として受ける人なら7、8割くらい点数が取れるかと思います。
理科の過去問の出題意図
理科の試験では以下のような出題意図があります。
出題分野 | 出題意図 |
---|---|
運動とエネルギー、運動量 | 力学的エネルギーとその保存則および運動量保存則の理解を問う |
等速円運動 | 等速円運動に関して、位置・速度・加速度の関係および向心力の役割について理解を問う |
音の伝わり方、ドップラー効果 | 音源や観測者の状況を理解し、それぞれの状況における音の伝わり方をドップラー効果に基づいて、解を導出できることを問う |
電磁誘導 | 磁場中で振動するコイルについて、ファラデーの電磁誘導の法則に基づいて、解を論理立てて 導出できることを問う |
出題分野 | 出題意図 |
---|---|
元素・分子の性質 | ハロゲンとアルコール類について教科書に記載された性質の理解を問う |
遷移金属・芳香族化合物の性質 | 遷移金属・芳香族化合物について教科書に記載された性質の理解を問う |
化学量論計算 | 化学反応式を立てて物質量等の化学量論計算ができるかを問う |
固体の構造 | 無機固体の構造についての理解を問う |
電気化学 | 電気分解の仕組みの理解とファラデー定数を用いた基礎計算力を問う |
蒸気圧曲線の作成と化学量論計 算 | 与えられた情報から適切なグラフを作成できるかを問う |
試験開始後に「物理(物理基礎・物理)」又は「化学(化学基礎・化学)」のうちどちらか1 つを選択して問題を解いていくため焦らず、進めましょう。
合格者の水準はどれくらいなのか
例年通りなら6割とれるのなら合格出来ると思います。
しかし問題の難易度としては国公立大学の併願として受ける人なら7、8割近く点数が取れるくらいの難易度です。
志願者が沢山流れてくると必然的にボーダーも上がるので、油断せず一点でも多くとれるよう準備しましょう。
まとめ
職業能力開発総合大学の過去問、赤本について紹介してきました。
しかし過去問とまったく同じ問題は受験当日出題されません。
ただ、過去問をひととおり解くことにより、どの分野が苦手なのか未習熟分野を把握できます。
過去問を一通り解いてみて、どの部分に時間をかければよいのか、自分の実力を把握しましょう。